電卓の「F・CUT・UP・5/4」とは?切り替えスイッチの意味と使い方
事務用の電卓の上のほうにある「F・CUT・UP・5/4」と「4・3・2・1・0・ADD2」のスイッチは、答えの小数をどう表示するかを決めるものです。意味を知らずに動かしてしまうと、「割り算の答えがおかしい」「小数が出ない」といったトラブルの原因になります。
F・CUT・UP・5/4(ラウンドセレクター)の意味
小数の端数をどう処理するかを選ぶスイッチで、「ラウンドセレクター」と呼ばれます。
| 位置 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| F | フリー(フローティング) | 端数を処理せず、表示できる桁まですべて表示する |
| CUT | カット | 指定した桁より下を切り捨てる |
| UP | アップ | 指定した桁より下を切り上げる |
| 5/4 | ごしごにゅう | 指定した桁で四捨五入する(5以上は切り上げ、4以下は切り捨て) |
機種によっては「↑」「↓」の記号で UP・CUT を表したり、UP がなく F・CUT・5/4 の3段階だったりします。
4・3・2・1・0・ADD2(小数点セレクター)の意味
ラウンドセレクターで CUT・UP・5/4 を選んだときに、小数第何位まで表示するか を決めるスイッチです。「2」なら小数第2位まで、「0」なら整数で表示します。
F を選んでいるときは端数を処理しないので、こちらのスイッチは関係ありません。
ADD2(機種により「A」「ADD」)は「加算モード」です。数字を入力すると小数点が自動で下から2桁目に入り、「1234」と押すだけで「12.34」になります。ドルとセントのように、小数点以下2桁の金額をたくさん足すときに使います。
計算例で比べてみる
10 ÷ 3(答えは 3.333…)と、2 ÷ 3(答えは 0.666…)を、それぞれの設定で計算した結果です。
| 設定 | 10 ÷ 3 | 2 ÷ 3 |
|---|---|---|
| F | 3.33333333333 | 0.666666666667 |
| CUT・2 | 3.33 | 0.66 |
| UP・2 | 3.34 | 0.67 |
| 5/4・2 | 3.33 | 0.67 |
| 5/4・0 | 3 | 1 |
| CUT・0 | 3 | 0 |
F の桁数は電卓の表示桁数(10桁・12桁など)によって変わります。
普段はどれに合わせればいい?
- ふだんの計算は「F」 がおすすめです。答えがそのまま表示されるので、間違いに気づきやすくなります。
- 金額を円単位で出したいとき は、CUT か 5/4 と「0」の組み合わせにします。消費税の1円未満は切り捨てるお店が多いので、税額の計算なら CUT・0 が合いやすいです。
- 小数第2位までの資料を作るとき は、5/4 と「2」の組み合わせが便利です。
「割り算の答えが整数しか出ない」ときは、ラウンドセレクターが F 以外で、小数点セレクターが「0」になっていることがほとんどです。F に戻すと小数が表示されます。
このサイトの電卓の場合
このサイトの電卓は、F に合わせたときと同じように、答えを丸めずに表示します(最大12桁)。決まった桁で四捨五入・切り捨て・切り上げをしたいときは、四捨五入計算ツールを使うと、桁を選んでまとめて計算できます。消費税の1円未満の端数は、消費税計算で切り捨て・四捨五入・切り上げを選べます。
まとめ
- F … 丸めない(普段はこれ)
- CUT … 切り捨て、UP … 切り上げ、5/4 … 四捨五入
- 4・3・2・1・0 … CUT・UP・5/4 のときに残す小数の桁数
- ADD2 … 小数点が自動で2桁目に入る加算モード